2011年 02月 23日
手間をかけて |
今日から、奈良県月ヶ瀬村にある
奈良晒保存会での勉強が始まりました。
原料となる大麻は、群馬県東吾妻町で
栽培されている"岩島麻"です。
幻の麻と言われ、細くしなやかな繊維で
岩島麻保存会の方が大麻の茎を裂いて
このようにきれいな"おうそ"の状態に
加工してくださったものを使います。
午前中は、ちょうど実習に来た地元の小学生と
机を並べて歴史や工程を教わりました。
「どうして今まで続けてこれたのですか?」
という小学生からの質問に
15年も奈良晒に携わっている先生は、
「楽しいんです。糸を績んで、
のりをはって、織り上げるという作業は
ひとつひとつとてもシンプルだけど、
どこかひとつ間違っても織り上がらないし、
最後まで気がぬけない。
やればやるほど、奥が深いから楽しいんです。
そして、ひとつひとつの作業は
手間も時間もがかかるけれど
そこに思いが入っていくのがいいんです。」
と答えてくださったのが、深く心に響きました。
たくさん作ることでも、
早く作ることでもない。
大切なのは心を込めるということ。
布は"魂を包む衣"。
手間・暇をかけて
思いを込めて織り上げられるもの。
家に帰って、夫にその話をしたら、
合気道の西尾先生も、
「たいていの武術はどれだけ早く相手を倒すか
ということを求めるけれど
合気道はどれだけ時間をかけて、
相手と戦わなくてすむようにするかということを目指す。
そして、何度も手をあわせるんだ。」
と言っていた話を聞かせてくれました。
手間・暇をかけること。
その中に、ほんとの豊かさも喜びも命の尊さも
秘められている気がします。
奈良晒保存会での勉強が始まりました。
原料となる大麻は、群馬県東吾妻町で
栽培されている"岩島麻"です。
幻の麻と言われ、細くしなやかな繊維で
岩島麻保存会の方が大麻の茎を裂いて
このようにきれいな"おうそ"の状態に
加工してくださったものを使います。
午前中は、ちょうど実習に来た地元の小学生と
机を並べて歴史や工程を教わりました。
「どうして今まで続けてこれたのですか?」
という小学生からの質問に
15年も奈良晒に携わっている先生は、
「楽しいんです。糸を績んで、
のりをはって、織り上げるという作業は
ひとつひとつとてもシンプルだけど、
どこかひとつ間違っても織り上がらないし、
最後まで気がぬけない。
やればやるほど、奥が深いから楽しいんです。
そして、ひとつひとつの作業は
手間も時間もがかかるけれど
そこに思いが入っていくのがいいんです。」
と答えてくださったのが、深く心に響きました。
たくさん作ることでも、
早く作ることでもない。
大切なのは心を込めるということ。
布は"魂を包む衣"。
手間・暇をかけて
思いを込めて織り上げられるもの。
家に帰って、夫にその話をしたら、
合気道の西尾先生も、
「たいていの武術はどれだけ早く相手を倒すか
ということを求めるけれど
合気道はどれだけ時間をかけて、
相手と戦わなくてすむようにするかということを目指す。
そして、何度も手をあわせるんだ。」
と言っていた話を聞かせてくれました。
手間・暇をかけること。
その中に、ほんとの豊かさも喜びも命の尊さも
秘められている気がします。
by reneecco
| 2011-02-23 22:28
| 和麻・糸うみ